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Journal Spiritual well-being

瞑想で過去の記憶を解き放つ

京都大学の藤野正寛氏ら研究グループによって、洞察瞑想に関するメカニズムについての研究がなされた。

研究グループによると、マインドフルネス瞑想には、集中瞑想(focused attention meditation)と洞察瞑想(open monitoring meditation)から構成される。集中瞑想は、特定のもの(呼吸や体の部位など)に対して意図的に注意を集中させるもので、一方、洞察瞑想は、今この瞬間に起きていることをジャッジや反応しないでただ流れるまま観察するものである。どちらもデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)(ぼんやりするなど脳が意識的に活動していないときに働いている脳の神経活動)とマインドワンダリング(今の状態とは違うことを考えている状態)の活動を減らすことがわかっているが、洞察瞑想に関してはそのメカニズムがわかっていなかった。

それを解明するために、研究グループは、17人の瞑想実践者の瞑想前、瞑想中、瞑想後の脳活動をMRI装置を使って調べた。その結果、

洞察瞑想は、意図的に注意を集中させることと関連する視覚野と記憶機能に関連する脳梁膨大後部皮質の両方と腹側線条体の機能的な接続性を低下させる。

この発見は、洞察瞑想が、意図的な注意の集中を減少させ、自分の過去の記憶からの分離を増加させることを示している。この分離は、洞察瞑想中の経験に対する判断・反応をしないことへの重要な役割を果たすことになるだろう。

研究グループは、ウェルビーイングや幸福になるために洞察瞑想が貢献する根底のメカニズムについても明らかにするとしている。

参照論文元https://www.nature.com/articles/s41598-018-28274-4
発表者Masahiro Fujino, Yoshiyuki Ueda, Hiroaki Mizuhara, Jun Saiki, Michio Nomura